ICT結集、松山に植物工場新設 井関農機
井関農機はICT(情報通信技術)などを結集したモデル植物工場を愛媛県松山市馬木町の井関松山製造所内に新設し、18日に開業式を開いた。技術の効果を実証するほか、農業法人などに公開し普及を図る。
井関はトラクターなど農業機械の製造販売に加え、トマトを栽培する植物工場の設計施工を手掛け、これまで全国30カ所で建設実績がある。
モデル工場はガラスを多用した太陽光利用型で、建設費用は1億円。建屋面積500平方メートル、軒高5メートル。2015年9月に着工、12月に完成した。現在はトマト500本を栽培している。
愛媛大との共同研究で開発した植物生育診断装置を導入。植物の健康状態の指標となる光合成機能を計測でき、農作物の生産性向上に役立つという。